【国内】広島・おススメお土産｜"くにひろ屋"さんの『洋酒ケーキ』。ラム酒＆ブランデーの香りがステキな和風サバラン。

2016/11/19 2023/05/29

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旅行やお仕事で"広島に行く"という場合、多くの場合が広島市内・尾道・呉・廿日市など、瀬戸内海方面の町を指すのではないでしょうか。

メジャーな瀬戸内海寄りの町々と比較して、ちょっとジミ・・・いや控えめな印象のある広島県の山陰地方寄り。

実は筆者の祖父母宅があるこのエリア、子供のころ帰省してもさっぱりその良さがわからず、真っ暗闇の夜にカエルの大合唱を聞きながら『早くオウチに帰りたい…』と半泣きで布団にもぐりこんだものですが、大人になってから訪ねると、すんごくのんびりしていて、空気はキレイ、緑たっぷりのい～いところ！

それだけでなく…なぜか『お茶菓子パラダイス』でもあることに気づいたのです。

広島土産のお菓子といえば、まず思い出される『もみじ饅頭』。

決して嫌いではありませんが、もみじの形を釣鐘に変えれば『釣鐘饅頭』、サザエさんのキャラクターに変えれば『サザエさん饅頭』…。カタチはかわいいけど、味はありがち（身も蓋もないけど）...。

ここ数年売り出し中の『瀬戸内レモン』系のお菓子も、美味しいとは思うしもらったら嬉しいけれど、カフェよりも喫茶店、レストランより定食屋を好む傾向がある筆者は、市場調査に基づいて開発された"スイーツ"より、店主が試行錯誤を重ねて地道に作った地元民から支持される"銘菓"により心惹かれるのです。

数年前、所用があって"地味めな山陰寄り広島県内"にある祖父母宅（祖父母は他界しているので、正確には"親族宅"）を久しぶりに訪れた際、『お土産買って帰らなきゃね！』と車で15分離れたスーパー（それが一番近いスーパーなのだ）のお菓子屋さんを物色していたときのこと。

子供のころから、祖父母宅からのお土産＝『乳団子（ちちだんご・これまたウマい！）』という図式が染みついており、他のお土産を探そうなんて考えたこともなかったのですが、リッパな大人になった今、自分目線でゆっくりお菓子屋さんを眺めてみると、いいおやつになりそうな魅力的なお茶菓子がいっぱい・・・！

その中に、平置きで山積みされていた見慣れぬパッケージのお菓子が目に留まりました。

『洋酒ケーキ』…？

感じのよい店番のおばさん（感じの悪い人は、このエリアには基本いません）に、『これ、人気なんですか？』とうかがうと、『そうなんですよ、銀座の広島県アンテナショップにも置いてあるくらいでね、けっこうな人気で売り切れになることもあるみたいですよ、』と教えてくれました。

知らなかった…

買って帰ってその日のお茶請けにいただいてみたところ、『洋酒しみしみで、めっちゃ美味しい～！』。
カステラに洋酒のシロップがしみ込んだ、素朴ながら個性際立つお味にハマりました。

パッケージを開けたときに漂う、ラム酒＆ブランデーの香りも、う～ん・いい！

『なんで今まで知らなかったんだろう？』とお店のHPを調べてみると、なんと昭和36年から半世紀以上に渡り製造・販売しているのだそう。筆者が生まれる前から販売されていたとは。今まで知らなかったなんて、不覚です。

"美味しさの秘密"のページに記されている『特別な材料は使っていないものの、、、』『いつもそばにあるちょっぴり贅沢なおやつとして、、、』という説明書きの言い回しにも誠実さや謙虚さがにじみ出ていて、とっても好感が持てます。

ラム酒とブランデーのシロップがしっかり浸み込んだ、アルコール感も甘さもしっかり！なこのお菓子、好き嫌いや向き不向き（お子さんにはキビしいかと。）がありますが、"ババ"や"サヴァラン"が好きな方ならきっとハマると思います。

『こりゃ、和風サヴァランだわ…』と思いつつ食べていると、パッケージに"Savarin"と書かれていました。

そのままでも、冷やしても美味しいのですが、お店のおばさんおススメが『凍らせる』。

お酒は氷結点が低いため、冷凍庫に入れてもカチンコチンには凍らず、ちょっと"ぐにゅっ"とした食感に変化して、これまた美味しいのです。

一切れずつ個別包装されていて保存も効くので、贈り物や差し入れ、おつかいものにも良さそうです。

取り扱い店一覧は、コチラ。
広島駅・空港のほか、デパートなどの"地方の名物売り場"的コーナーで販売されています。

ネット販売もされていますよ。

ということで、わざわざ広島県府中市・山中の町、上下町まで足を延ばさずとも入手できてしまう『洋酒ケーキ』ですが、機会があれば、ぜひ一度遊びにいらしてみてください＾＾

（2023年追記：最近になって、上下町にはアンガールズ田中さんのご実家があると知りました。。。）

このエリア、前出の『乳団子』、『田總・塩羊羹』、『竹屋饅頭』など、知る人ぞ知る銘菓がたくさん見つかるんですよ。

尾道～北に進路をとって山中を縦断～出雲、というルートをいつかドライブしたいと思っている筆者なのであります。

おしまいです。